当塾の個別指導は、他塾にみられるような一人の講師が4,5人を掛け持ちし、各机を回りながら教えていくというスタイルではありません。
黒板を使用し、少人数の生徒を相手に常に問いかけ、対話を繰り返していきます。
「やり方を教え込む」のではなく本人の「納得」に主眼を置きます。
それにはシンプルなことを理解することが肝要です。
有名大学の難解な数学入試問題も、1つ1つの基礎事項の積み重ねから構成されています。
これまでの受験教育は、「基礎理解」と「応用力養成」を別の概念でくくってきた経緯があるように思えます。
難解な問題への対策措置として、ありとあらゆるテクニカルな技巧をマスターさせ、その反復練習により問題数をこなさせる…。
ところが一流大学では、もはや過去にはやった問題など出題してきません。(余談ですが、入試問題にも「流行」があります)
学校で使っていた教材では見たこともない問題が出るのです。(特に数学の問題はそうです。)
2000年代に出題された東大の作文問題に
「『笑い』について論ぜよ」
というのがありました。
テクニカルな技巧の習得でどうにかなるものでしょうか。
もっとも、この類の課題に対してすらある種の「解法テクニック」や「対策対処法」なるものも、作ろうと思えばそれなりに作れないこともありません。
しかし、普段から「自分の頭で考えている」生徒にとってはそんなものは無用です。
どんな問題が向かって来ようと、常に物事の根本、根源のところから掘り起こし、たくましい発想力、連想力により論法を展開し、自己の判断を主張していくことができます。
基礎理解を徹底することにより柔軟な応用力を育み、また逆に果敢に応用問題に挑むことにより、より基礎理解を深める。
即ち、「基礎理解」「応用力」を一如とみなす。
これが当塾の提言する真の基礎力養成です。